長野で上って下って上ってきた
帰省中に使った18きっぷ。
2回分を残したまま9月になっていました。
大洗、会津若松、伊豆……どこも行きたいけど、どうせなら
自走で行く気がしない場所に行ってみるのはどうだろう。
乗鞍に行ってみるのはどうだろう?
立川から輪行して、終電で松本に前日入り。
乗鞍エコーラインの自転車通行は6:00以降、移動時間を踏まえても
4時間くらいはあるので、仮眠を取ってから出発します。
あっ早速トラブルですね!!
満充電のつもりのモバイルバッテリーが
自家放電ですっかり空になってた、、、、、
ファミリーマートで急遽調達。
けれども持ち歩いていたApple非認証のケーブルが正常に作動しなかった。
さらにLightningケーブルも課金、、、_(:3 」∠ )_
おそらく低電圧の電源ではちゃんと作動しなかったのだと思われます。
長さが丁度よくて携帯用に重宝してたのですが、こういうとき痛い目を見ますねー。
松本城にも寄ってみた。
ライトアップ側は立ち入り出来なかった。。
ここのお城は民有地化される過程で外堀が埋め立てられているので
街中にいきなり天守が現れるという印象。
しかし航空写真を見てみると、外堀の一部が残っている。
後から調べてみるとこちらは復元の動きがあるそうで、旧外堀の大まかな形も知ることができました。
枡形を通って城へ向かうあたりで「この辺から城内だったのかなあ」と
見当がつく位には当時の地形が残っていたのですが
当時はこれだけ広い城郭だったんですねー。
3時頃に出発。あ、ちょっと待ってお腹すいた。
立ち並んでいる信州そばのお店を横目にしながらの松屋でした。
流石にこの時間帯だと選択肢がないですしね。
乗鞍峠50km手前の最終コンビニで補給をすませた頃。
5時頃から、ようやく空が白んできた。
涼しい気温と少し湿った空気。景色にはやんわりガスがかかっている。
いま使ってる18-200mmだと、視界いっぱいの景色は収まらない。
パノラマ処理も、そのとき見た光景そのままを再現してはくれない。
フルサイズのボディか、超広角がそのうち生えてきそうで怖いと思うこの頃です。
梓川・奈川渡ダム。
と、上流から見た梓湖。
背後から朝がじりじりと追いついてきた。
ラピュタリティが高い。
既に松本からトンネルを5回ブルブルしながら通過。
トンネル内分岐とか頭おかしいんですが((゚゚дд゚゚ ))
ヘルメットと車体のテール2灯体制で可能な限り対策はしてるけど
路面が良いとも限らないので気が抜けないですね。
夜明けの時間帯、クルマも自転車が走ってるとは思わないので最大限アピール。
ここからあと7回トンネルを通ります()
ゲートに着いたのは8時前。
ここまで自家用車で移動した人が僕の姿を見かけていたそうで
上りの途中で話しかけてくれて「あそこ着くまで大変だったでしょ」的な話をしました。
ええ…ホントに……。。
この辺でもう岩木山ヒルクライムのゴールより高い。
自分の中の最高峰がその辺の山の中腹になる。長野のここがスゴイ!
自転車で来た標高を更新した感慨に浸るのも、あと1000m上ってから。
撮ってたらリカンベントタイプの自転車で上る猛者がいた。
「俺、この戦いが終わったらスプロケの歯数増やすんだ…」
とか真剣に考えたり。平均6%とはいえ途中途中の斜度がしんどい。
みんなで辛い気持ちを共有しているおかげか、とにかく気さくな自転車乗りが多かった。
位ヶ原山荘の少し上、見晴らしのいいスポットで写真を撮っていると
乗鞍と、乗鞍に訪れる人々を撮影している方とちょっとだけ話ができた。
今日の雲行きや山頂までの行程を尋ねたりしたのはもちろん
その土地の人に会うのが何よりの記念になります。
さて、そろそろ標高の感覚が狂いだしてくる。
さっきから100m上って、これからまた100mがあって。
空までの距離は一向に縮まらないように見える。
でも、ほどなく景色は一変。
「すごい、森が避けてる!」
中央アルプスの森林限界は約2500m。
ここからは終点への距離が視覚的に分かって楽しいボーナスゾーンへ突入。
北東北だとこの森林限界は約1500m、そういえばと昔の八甲田登山を思い出してた。
あのときの景色が、まだまだ上まで続いている。あそこを自転車で走っている。
乗鞍でしか出会えない光景がそこにある。来てよかった。
相変わらず上り通しではあるけど、斜度が安定してきたおかげで辛くない。
さっきのカメラマンの方によると今日の雲はあまり低くないらしい。
雲海こそ見れないけど、頂上を前に雲が迫ってきた。
もう何がなんだかわかんないぞ。
確かこの岩肌が見えてくると頂上って言ってたな。。。
んん!!
のぼったったあああああああああああ
ガーミンの高度表示が100mぐらい狂っていたから、いつの間にか上りきってゴール!
めっちゃ得した。
言葉が出ない
山頂には、山頂がある。
乗鞍岳まで行くエネルギーは残されていないけど、峠のすぐそばの富士見岳へダッシュ。
輪行のために履いてたSPDシューズが大活躍。
仏ヶ浦といい、遠出するほどSPD-SLの出番が無いのは困りもの。
ありがとう
晴れてくれてありがとう!
降りる元気がなくて山頂で休んでいると、
キャンプ道具を積んだ重戦車みたいな自転車集団が来たのが見えた。
UHCCだ!!
今日は弘大サイクリング部が合宿中だったので、タイミングが合ったらオフ会する話になってました。
岩山をポコポコ下って合流。
「うっすんさんですか?」
「ガマさんですか?」
お互い初対面だったけど不審者の声がけに難なく応じてくれた。
ついでに撮ってくれた!ヤッター!
岐阜側の高山市は班長うっすん氏の地元でもある場所。エクストリーム帰省の民だ。
ご飯もご一緒しました、銀嶺荘の自転車定食(980円)。
美味いし安い。あったかいし盛りもいい。美味しい。
これだけでもう一回来たいと思えてしまうから不思議。
帰りの電車もあるので、交流もほどほどにお別れ。短いけど楽しい時間でした。
ここから1700m下って、奈川渡ダムの分岐から進路を西へ。藪原駅を目指します。
もう戦いたくないんですけどおぉぉ(((((((´д`)))))))))
ハイあと500m登ります。
もう戦う力が残っていないし、ひたすら省エネでゆっくりと、、、
あばばばばっばばば、、、
この山は危ない、早く逃げないと
R158と違って交通量も少なくダムのような建造物が少ないぶんゆったり走れる道。
先にこっちの峠をクリアする藪原スタートの方がラストを下り基調にできるけど
こういう道が前半だと急いで通過してもったいないなというのもあったり。
余裕こいてたら時間が迫ってきた。峠からはノンストップ下山。
ガーミンとにらめっこするライドを繰り返すうちに、
どうやら乗車駅に15分前に到着するスキルが身についてきたらしい。
自転車を収納して改札を通って、ちょっと待ってたらホームに電車が来た。
この日の走行距離は130km、累積標高3000m。
翌日になると子鹿のような足で、でも日本一の峠を越えた達成感を抱えて。
乗鞍最高でした!
次はバスで行こう!!
コメント
コメントを投稿