しまなみ海道 (完結編)



高松〜神戸を輪行し、引き続き雨スタート。
しまなみ海道からの帰路で立ち寄った神戸〜名古屋編になります。


都市部の駅って、特に雨の日は輪行解除の場所に困ることがあります。
軒下に雨宿りしてる人がいたり、隅っこは汚れが雨で大変なことになってたり。
なんとか場所を確保してなんとか雨宿りできる場所にたどり着きました。

さ、今日は走らず観光するぞー(今日も)


神戸訪問は初。

港町っていえば小学校の修学旅行やなんかで行った函館のイメージが根強いです。
青森内陸の弘前も函館出身の学生さんが多かったり、何かと関わりがある。

神戸はやっぱりそういったイメージとは全く別の場所だった。
国際的な規模の貿易港と青函連絡船の玄関口、性格が異なるのは当然といえば当然。
要するに、右も左も目新しくて楽しめた!


適当なところでお腹が空いては食べ歩き。

郷土料理的なものの代わりに、変わり種や小洒落た食事を気軽に楽しめるのも港らしい。
彩り鮮やかな飲食店を眺めながら、豚まんに落ち着く。


有形文化財を利用したスターバックスだ!かっこいい!

ここを訪れた1ヶ月後に弘前でもスタバのコンセプトストアがオープンして観光客を招いていた。
旧第八師団長官舎は市長公舎や見学施設として使われていたけど、利用者が少なかったのか商用に活用する企業を募集して店舗として改装された。

北野異人館にもこういう喫茶店になる前の姿があったのかな?とか考えたり。




この街、とにかく景色の密度が高い。
とにかく坂の街で人も多いし、お土産屋やら色々な宗教施設やらが一緒に固まってる。


先の見えない一本向こうの道に好奇心そそられる。

こういう場所なので、きっと自走で来ても自転車はどこかに置いて散策してたと思う。
徒歩旅で長崎を訪れたときもそう思った。

ひとしきり歩いてクタクタになると、そろそろ自転車でも乗ろっかな!という気分に。
時間も来たので神戸にお別れです。


ちょっと輪行して大阪の高槻でネカフェ泊。

知らない土地でロードを一晩停めるのは少し不安でぶっちゃけ運要素だけど
「ほぼ確実に」盗難を避ける奥の手ならあります。

有人駐輪場の閉門時間に自転車を預けて、翌日開門と同時に回収する。これだけ。
管理人のいる駐輪場でもロックを切断しての盗難はあるものの、夜間物理的に入れない駐輪場に不法侵入するリスクをおかしてまでというのは流石に聞いたことがない。民家でならあったけど。

問題はそう都合のいい駐輪場があるのか?って話ですが、探せば意外とあるもんです。
無理なら無難にホテルを選択するのがよいです。


翌朝。淀川を越えて牧方を経由、京都をかすめて三重に入る国道163号を目指す。
山あい一車線路の通勤時間帯を切り抜けて一安心していると

リアの変速が、効かない。


今回得るべき教訓は、2年に1回はワイヤーを交換するということだ。
ちょっと遠回りして自転車店に寄らしてもらいます。


奈良ニシカワじてんしゃ館 祝園店。
店名は奈良だけど所在地は京都。ワイヤーカッターまで貸して頂いて感謝しかない!

チェーン工具とディレイラーハンガーまでは持ち歩けるとして、
こういった部分は日頃のメンテナンスでカバーしておくべき部分だった。


新品のワイヤーで快調に走っていると、
亀山のあたりでGoogleのナビが不思議な道に案内してくれた。

この辺りは宿場の景観を保存する活動が盛んで、この地区も保存区域そのものではないけどこうして町づくりをしているらしい。


映画めいた景色に思いがけず遭遇して喜ぶジャパニーズ達(!)

ここからは携帯のバッテリーが心許なかったりして写真もほとんど撮らずに走った。
前日のネカフェで速攻寝落ちしたせいで、満足に充電できてなかったんですよね。

スマホは何でも出来るけど、それだけが生命線になっちゃうと不便がついてまわってくるもの。
思えばこの時以来、ちゃんとカメラを別に持ち歩いて出かけるようになった気がする。

約160kmのライドを終えて名古屋駅に到着したのが20時頃。
寄り道と修理を含めて約13時間、交通量も多くて待ち合わせが遅くなってしまった。
この日は名古屋のWilier乗りの知人宅でお世話になる予定で、少しすると駅で合流できました。何気に初オフ会!


地元勢による名古屋メシ案内!軽食&喫茶クルー。
以前名古屋に来たときは味噌煮込みうどん、味噌カツなんかを食べました。
トンテキの美味い「喫茶店」です。「喫茶店」ですよ?


ぼくの知ってる喫茶店と違う!!!!!!

一番右の定食を注文すると、今まで食べたトンテキで一番美味かった。
どのくらい美味かったかというと、写真を撮らないまま完食してしまうくらい( ノ∀`)
席の目の前で調理するのもテンション倍増。

会員カードも作ったので、名古屋に行ったら必ずまた行かなければならないシステムに。
トンテキ以外のメニューも味わえる上にスタンプも貯まるから最高。

お腹も一杯でそのまま爆睡。


翌朝は輪行の前に名古屋駅の地下でモーニング。
パンの食べ放題をやっているということでここも教えてもらった。ここは天国か!
18きっぷ移動は補給できるタイミングも少ないし、ふかふかのパンを腹いっぱい詰め込んで出発。あとはひたすら北を目指すだけ。


鈍行だと名古屋から青森まで一日で行くのは無理ということで、ノブさんの地元でまた一晩お世話になった。
仙台にほど近い宮城県角田市、丘の上にロケットがおったってるのが強烈。


ノブママさんから頂いたお土産をモグモグしながら電車旅で弘前へ。

こうして2015年3月、避暑ならぬ避寒旅行は無事に完走しました。
しまなみ、四国、神戸、名古屋と暖かい春を先取りして欲張りでお得なツアーでした。


青森も3月下旬にもなるとほとんど雪も解けて暖かい気候に変わっていく。
もうロードにも乗れるし、さて今月はどこを走ろう!

弘前駅のホームでエレベーターのボタンを押す。

反応がない。

この日の弘前は、稀に見る激しい春雷で駅前一帯が停電していた。
早く夏にならないだろうか。

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