三浦半島一周キャンプ



ときは2018年8月1日。
とにかく海に行きたい!夏らしい場所に行きたい!
「よし、三浦半島でキャンプだ」

夏になると冬が恋しく、冬になると夏が恋しく。
底冷えする1月初旬にこの記事を書いています。
※2019.1.7 一部を修正


都内から行ける海でお手軽といえばやっぱり千葉か神奈川。
炎天下のもと、県境のアウトバーンこと多摩川サイクリングロードを下っていく。
人通りもあるからそんなに飛ばしはしないけど、数十キロに渡って信号がないというだけで高速道路さながらの快適さ。

川沿いのCR全般に言えることだけど、意外と迷いやすいのが難点。支流の道に入りかけることもあれば、右岸左岸によって整備状況がまちまちなので事前に調べておかないと突然ダートに突っ込んだり、気がついたら行き止まりで立ち往生なんてことがある。

しかも特に首都圏は自転車が通れない橋というのもざらにあるので、ルートラボで引いておいた道が使えなかったなんてことも。



都内に住んでる自転車乗りにも多摩川のルートは聞かれることがあったので、この機会に2019年現在のルートをペタリ!しておきます。ルートは複数あると思いますが個人的によく使う区間を。
(全区間通しで走ったことはないので、間違っていたりしたらコメントにて教えていただけると助かります!)


この日の暑さが尋常じゃなかった。
ほとんど岩木山ぶりのライドだった上に炎天下と向い風、そして荷物……
10kmちょっと走っては水分補給、微速前進。

黒いフレームバッグにはガス缶が入っているので正直気が気じゃないし、コンビニ駐輪も日なたは怖くて置くことができない。


なんとなく交通量少なそうな気がして、横浜周辺は内陸ルートを選択。
つまるところエンドレスヒルクライム。やっちまった感の塊と化す。。。
どうにかなるさと思ってたけれど、どうにかなっちゃいそう!なった。

そういえば今年、「進行方向と日よけ」についてちょっと発見がありました。
自転車って車道の左のさらに左を通る訳で、右手側の建物の日陰ってほとんどアテにならないんですよね。逆に、左手に太陽があると建物と近いので日よけにできるチャンスが多い。

めちゃくちゃ当たり前な話、市街地では「太陽が東にある時間帯は南へ、南にある時間帯は西、西日が差す時間帯は北」というルートが組めれば相対的にけっこう涼しい思いが出来るんじゃないか?と思ったり。
写真を見ての通りこの日はその真逆をやってしまい、朦朧としながらそんなことを考えて南下していました。


お楽しみタイムだああぁぁぁ(˘ω˘ 三 ˘ω˘)


横須賀の三笠に立ち寄ってみたり!
三笠公園の周辺は駐輪事情がものすごく不足していて、ロードを停めようと思ったらキロ単位で歩かねばならないらしく遠目に見てスルー。

寝坊につき昼スタートと相成ったので、三浦半島の南端まであと20kmを残して当初の到着予定時刻に。
予定は予定ということでお腹もすいたしその辺のマックでマックフルーリーをmgmg。
冷たいものうましうまし……気温も下がってきたところで再スタート。


パース感がおかしいオブジェ(お使いのPCは正常です)


十中八九おにぎりだけど開ける勇気のなかった何か。


100人通れば100人二度見する看板(目に入った次の瞬間にはカメラを構えてた)


海だ〜!
帰宅ラッシュなのか交通量もわりと激しめ。
そもそも半島の沿岸って基本1本道みたいなものだから、自ずと同じ道を通りがちなのはまあ仕方ない。
前後灯に加え、キャンプ用にヘルメットにつけたライトも活用してマージン確保します。

いよいよ目的地も近づいてきたということで、軽く調べておいたドラッグストアで食材を調達。


こ、こんにちワン…
ちょっと足腰が弱っているのかプルプルして飼い主を待っていました。

この日は荷物にiPad Pro(12.9インチ)が入っていたのでキャラダイスのサドルパニアバッグとも言えるSQR SLIMをチョイス。
他にはテントとかレンズとか色々入ってます。
買い出し分のスペースは巾着部分で拡張してなんとか収まった(´ω`)
公称16Lだけどこれでプラス3Lくらいは稼いでるんじゃなかろうか。

一昔前は日本一周しながらノートパソコンでブログを更新する人もいたわけで、その時代に比べるとなんと荷物の少ないことか!(意見には個人差があります)


現地に到着、月明かりのもと設営完了。
3月から使っているNaturehikeの2人用テントはなかなか良くできてる。

テントの張りと縫製の設計あたりで詰めの甘さレベルで妥協している部分はあるかもだけど、軽量と安さを謳う製品にありがちな脆さや粗っぽい粗が見当たらないし、とりあえず1月現在破損無し。その上で細かい工夫もされてるテント。どこかのテントに似てないこともない

初めて買ったテントがキャプテンスタッグのリベロ、他にはモンベルのムーンライトぐらいしか使ったことがないので1kg台のテントはこれが初めて。流石に本格UL仕様のテントと比較すると400g増ぐらいですかね?

でもこの価格帯で雨にも耐えるダブルウォールで1.3kgというのは他に選択肢がないレベルじゃないかと。
メッシュインナーで通気性が良いぶん冬は寒いかも。ただテントは天井があることと風除けが重要なので、豪雪地でもなければシェラフ次第で何とでもなりそう。
初めて自転車キャンプ旅をする人で、なるべく初期費用を抑えたいという人には真っ先にオススメです。
個人的には、もうひとつシングルウォールで割り切ったULシェルターも欲しい。

※1/5追記 現行モデルは張り具合やポール構造、通気性が改善され、引き換えに200gほど重くなったようです。同メーカー品だとTagarの方がUL仕様かと。




磯場の生き物の豊富さ(!)
これ以外にも色々出てきました。それはもう色々。

こことは反対側、島の東側には城ヶ島公園がありますがそこはキャンプ禁止なのでくれぐれも注意しましょう。
もちろんここでのキャンプも、好き放題という訳にはいかないというのは忘れないでおきたいところ。
浜辺も場所によっては希少な生き物の生息地だったりするし、基本的には整備する人もいません。
おにぎりの袋ひとつでも100人が訪れればゴミ捨て場になってしまいます。

なので、そこに住んでる人や何らかに迷惑かけない範囲で遊びましょう。そんな方針。


銀色のやつ!とお肉とコンポタ。
クッカーもあるけど、洗い物はあまりしたくないので米は炊かないことが多い。
自転車旅のキャンプ飯はとにかく水なしゴミなし手間暇なしを心がけている。

単なる油ものならウェットティッシュでだいたいの汚れを拭いてゴミ袋へ入れるだけ。
食器は帰ってからちゃんと洗うのが楽!
家にいた方がちゃんとしたものを食べられるのに、なんだかんだ外で食べるのは美味しくてやめられない。


【悲報】おにぎりリゾットをするつもりが買い忘れる


潮風で辺りは湿った空気。
灯台のあかりも霞んで柔らかい。

椅子に腰掛けてまったりしているうちに夜が更けていく。


暑くて目が覚めた。暑い!!!!

入り口を開けるとじめっとした風がまとわりつくよう。
誰だ海辺でキャンプするとか言い出したのは!


朝からこの気温、いったい昼には何度になるのやら。
昨日の残り少ない燃料でラーメンを作る。


ラ王はどう作ってもうまいのだ。


ちなみにこの島は三浦半島の南端、城ヶ島。
こじんまりとした面積に様々な景色が詰まっている場所でした。
今日は三浦半島の残り半分を走ろう。さて撤収開始。

どうもお邪魔しました。


棲まないでください!困りますお客様困ります!


流石に平日ど真ん中なので、渋滞に巻き込まれることもなく。

この海岸を走っていると、某神奈川県の地名がよく登場するライトノベルのキャラ名がバンバン出てくるのがちょっと楽しかったり。
それを抜きにしても有名なビーチや観光地のオンパレード。
そして夏を満喫する人々のオンパレード。

そして相変わらずの休憩頻度。ミニストップは神。


本日の目的地!江ノ島、関東来てから実は初めて。
今年は関東圏のメジャーなスポットをあちこち回るのがひとつの目的なので、まずは夏の江ノ島!
この辺自体、中学の修学旅行で鎌倉に来て以来だったかな?


歴史のある場所、というのも2タイプある気がしていて
昔の姿のままひっそり佇んでいる場所と、昔と今の歴史が同居している場所。
どちらかといえば前者の方に好んで行くものの、この江ノ島の活気はとても気に入った。
もっと早朝に行けば、また違った様子も楽しめるかもしれない。


高いところが好きとの言葉に偽りなし!江ノ島シーキャンドルこと灯台の展望台を目指していく。
大した勾配ではないけれども、のぼり用の有料エスカレーターが気になってまんまとチケットを買ってしまう。


ミドリガメ、あまり可愛がられない生き物だけど実家で長いこと飼ってたんでかなり愛着があったり。貪欲な生き物好き。


あっという間にシーキャンドルの天辺へ!ここからでも海水浴客の賑わいがよく見える。

江ノ島に着いてからというもの、もう普通の観光客として楽しんでました'`,、('∀`) '`,、
同じ見晴らしのいい場所でも、峠をヒルクライムしたときの景色と塔のてっぺんから見る景色とでは印象が違ってくる。ある意味無茶な冒険とはかけ離れた場所だけれど、ある意味色んな人が平等に訪れることのできる場所。
このあと自宅まで重い荷物を引っさげて帰ることなど忘れて、平和な夏の日を過ごしたのでした。


このあと食べ放題、冒険しました。おしまい。

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