チャレンジヒルクライム岩木山 2019

6月下旬、年に一度「津軽岩木スカイライン」を自転車で走れる季節がやってきました。
既に走った道、同じ季節でも会う人次第で違った体験が出来るのがイベント参加のいいところ。
そんな梅雨の最中の岩木山!今年も天候ガチャが…始まるのです……


東京〜青森間を移動する手段はいくつかあります。
とりあえず自転車、鈍行、新幹線、バス、飛行機と大体の移動手段はやってみました。
そういえば自動車はまだだったな……


レンタカー折半!その手があった。
もし出発〜到着まで道のりが被っている人がいると案外安く済むのです。
信頼できる人同士なら運転の労力も半減。いいとこどり。
(新幹線より大変だし時間もかかるけど、単純に興味本位という説も)

同じく関東から岩木山HC参加のせっぱ(@cpyhcolteo)氏と同乗。
相馬復興サイクリングに引き続き、お会いする方が多いです。

レンタカーの手配まで一通りやってくれて感謝!

車高不足でサドルを下げるの図

「次からはハイエース借りますか!!!」
「だね!!!!!!」

東北道を北上しつつ、もう一人の同乗者なかじ氏と合流。
天井を汚さないようおっかなびっくり、カローラ3人3台チャレンジ。


「今度はハイエース借りような!!!」

「「それな!!!!!!」」


サービスエリアって割と好きな場所です。所謂ベストプレイス。
車を出たときの開放感、軽食自販機、道の駅に通じるローカル感。
そして若い人からバス旅行のお年寄りまで十人十色の顔ぶれ。

自転車は線の旅、車は点の旅とも言われるけれど
車の風景の移り変わりの早さもそれはそれで。

雨雲に突っ込んでは抜けるスピードも自転車旅と違うところ。
盛岡を過ぎたあたりから急に怪しい雲行きになってきました……(ノ∀`)


予報では青森の天気が持つのは今日まで。明日の大会当日は雨予報…!
大会史上1回だけ雨と寒気で大会が中止となったこともあるので、前日はドキドキです。
ドキドキする理由というのはもうひとつありまして。


実はこんな記事を書いていました!
昨年開催された、ヒルクライム情報共有サービス「Road Quest」のフォトコン。
有難いことに岩木山HCの写真が賞を頂いたのです。

その縁あって自転車メディアで記事を書かせて貰ったわけですが
「FRAMEブース出展!RQユーザーの遠方参加者!!山頂からの景色!!!」

少なからず記事への反応を頂いたうえで雨天中止となった日には、
陸奥湾に沈められても文句は言えないわけです。


最近も書いたけれど天気ばかりは思い通りに出来ない!
そもそもお天道様が雨を降らせてるんじゃなくて、雨が降る日に我々が遊びに行くのだ。
天気の方からしても、我々に怒られても納得いかないというもの。

雨男など存在しない。私は悪くない!証明終了。

なるようになる、となんだかんだ呑気に構えながら弘前のタケウチさんで点検印ゲット。
700kmもあっという間のレンタカーツアーでした。


前日はなんと、RoadQuestユーザーの前夜祭が開催。
場所は駅前の「旬鮮肴・旬菜処なじみ」
津軽三味線の演奏もある観光客向けの居酒屋で、地元民はあまり入る機会がないので新鮮だったり。

魚とお酒は大好き。特にアルコールは摂取するほどヒルクライムタイム短縮に効果があります。
人と食べるご飯の美味しいこと。明日に備えて飲酒ローディング!

そして、地元の自転車乗りの方以外に遠方参加者の割合が思いの外多くてこれはびっくり。
色んな土地の自転車乗りが集まると聞ける話も様々で、楽しいオフ会でした。


密かに目的も達成!

ハッシュタグつきで呟いてオフ会に参加すると限定5名で貰える岩木山サイクルキャップ。
今回のために作られたハンドメイド品で、そうそう再生産がされない貴重なアイテムです。
限定ご当地グッズに非常に弱い人種なので、息巻いて参加した甲斐がありました。


朝!

5時起きで弘前市街地を出発して会場まで。
紹介記事には書き忘れたけれど、中心地から岩木山総合公園まで15kmぐらいあります。


道に不慣れな人は市街地より会場に近い、岩木山神社周辺の旅館を早めに抑えるのが吉。
とはいえ県道3号一本道なので、早起きさえクリアすればりんご畑を散歩しつつ会場入りするのも手。


私はというと親の顔より見た3号は迂回して、岩木山麓の未舗装路を体験してみることにしました。
レース当日にルート開拓、当ブログではよくあることです。

気のせいか距離と総上昇量が増えているのは気のせい。


岩木山が近づくにつれ、標高が上がるにつれ立ち込める霧。
これは会場すでに降ってるかもなぁ。気温的には中止にならなさそうなのが救い(呑気)

「弥生いこいの広場」までの斜面を登ったら、その手前の切り返しカーブを下ります。



あっという間に森の中!

こういうルートを開拓したかったがためにわざわざグラベルバイクでエントリーしたのでした。
何より大会のタイムはロードとの登坂性能を比べる絶好のベンチマーク。
というわけで今回はジェナさんの出番です。


この道、実はトレイルランの大会が毎年開催されてるコース。
路面は想像の何倍か綺麗で、ぶっちゃけロードバイクでも問題なく走れそうでした。

でも道に入るまでは荒れ具合も分からないもので
ほぼノーリスクでこういう寄り道ができるのはグラベルバイクの大きな魅力。


空が見えない森の中にときどき林檎畑が顔を出す青森らしい道。


「岩木山桜林公園」付近で舗装路に合流。
短いながら、人気もなく鳥のさえずりがこだまするいい道でした。



会場入りするとFRAMEのブースが!

サイクルモードやサイクルエキスポでお馴染みだったテントをここで見かけるとは。
てぬぐいと予備のボトルを購入しました('∀`)


お知り合いのサイクリストと合流したり。
この大会、もはや500名オフ会と化してるんだもの。
何故か高いWilier率!

Wilierはいいぞ。


天気は!!よくないぞ!!!!


スタートまで濡れて過ごさずに済んだだけでも良いということに、しとこうかね。

岩木山HCはグロス計測なのでタイムを出したい人は前に出る方式。
見るからにゆるポタ勢の私は中央後方寄りに退避。

そして、緊張する間もなく号砲。

チャレンジヒルクライム岩木山、15kmコーススタート!


15kmコースは序盤の緩斜面でトレインが形成されます。

単独勝負は残り10kmになってから。


ヘタに後ろに下がったから、集団から前方集団への引っ越しがしんどい!!
うう、もうちょい前に並んでも良かったか。
追いつつ抜かれつつ、急斜面へと変わるスカイラインゲートをくぐります。

「!!」


青空が見えてる!!!!

西へ5km移動しただけで天気は一変。
どうやら雲がかかっていたのは山の東面だった模様。


しかも路面を見るに先ほどまでは降っていた。
まさかこのタイミングで雲が切れるとは……。

山頂を目指そう!また雲がかかる前に。

ギアを上げてゴリゴリ踏み出したところで謎の赤い影が視界を横切る。
見覚えのある、シングルスピードのシクロクロス。
確か昨日カローラに積んでいた……


せっぱ氏wwwなにしてんのwwwww

「ちょっと準備があるので」とスタート前に姿をくらましていたのがコスプレ賞狙いだったとは。。
(このあとセッパマンはコスプレ賞をとりつつ10kmMTB部門で滅茶苦茶優勝した)
(RQオフ会で会ったみなとさんもスパイダーマンコスでコスプレ賞)
(ネタに全力な人しかいない問題)

呆然と背中を見送る。
いやー、面白いもん見た。


この感じ……まだ当分空は持つ!
標高が上がって気分も上がる。


機材の面では、やはり重い。けれども登れない訳でもない。

グラベルバイクの欠点は乗車姿勢(空力)によるところが大きいので
軽めのフレームで踏んだ分進む剛性さえあれば、ヒルクライムは意外と悪くないです。
入力に対する素直さはいつも乗ってたアルミロードに分があるけれど。

ちなみに鉄下駄ホイールのしんどさを少しでも軽減するために、今回は28Cの軽量タイヤを導入。
(よく考えると太いタイヤでMTB部門参加でも良かった気がしないこともない)

ホイールはそのうちきっと替えますそのうち。





ラストのカーブを抜けて山頂・岩木山八合目に到着!
リザルトは最後にロードで登ったタイム+9分

いやはや今年も疲れました( ´ω:;.:…


なかじ氏せっぱ氏おつ!


FRAMEでデザイナーをされてるayumiさん(@AChariboo)
ファットバイクでどこでも走る細さん(@fatboy2016hoso)

昨日のオフ会で会った人たちとも山頂で再会できました。
「晴れ女なので晴れさせます!」と宣言していたayumiさん流石です('∀`)


ゴール後感傷に浸る間もなくコース散策(いつもの)
荷物はトラックではなく、チームぽたぽたで応援参加のパパさんが預かってくれました。

同じくRQつながりで知り合ったおおぜきさん(@ozeki3333)もゴールしていたので登ったばかりの道へ連行一緒に撮影ウォーキングへ。



今年は前回よりちょっと下りたところまで行ってみました。




それにしても……今までで、一番いい景色かもしれない。
雲ひとつない晴天よりも空の表情が豊かで。


日本海が見えてる!

ゴール地点は内陸の方を向いている上に、
あっちの方は意外と雲がかかっていることが多いです。


そしてスカイラインに正対する南の山々。
あっちは白神山地。

(もののけ姫のオープニングでこんなカットあったな…)

こんど青森に来るとしたら白神ラインかな。
ロングダートの準備、ぼちぼち始めよう。


大会参加者に配布される温泉無料券。
下山後はまっすぐ岩木山麓「嶽温泉」へ。

閉会式まで意外と暇で、しかも閉会後は混雑するので温泉は直行がオススメ!
既にほかの参加者も入浴していました。


山のホテル、また時間のあるときマタギ飯を食べに来たい。。。



下山後の振る舞いは恒例のカレーではなく津軽そば(!)

そば粉ではなく大豆で出来た蕎麦。好物なのでけっこう嬉しいサプライズでした。
津軽そばは市内のあちこちで食べられます、歴史が古いところだと三忠食堂とか。


晴天の岩木山は去年走れたので、心残りというものはなかったのだけれど
初めて会う人や個人的な寄り道などなど、意外なほどに新鮮味溢れるライドになりました。楽しかった…

今度の青森ライドは一転して新規路開拓編!
秋になる前に行きましょう。

おわりー

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