津軽と下北の最端へ / 白神ライン編

青森県でアクセスの困難な地域といえば日本海に面する深浦、そして陸奥湾を擁する下北半島。
限りなく人の往来が希薄で、どこか手つかず。そんな風景を求めて青森に訪れる人がもしいたら。
白神山地と尻屋崎は一度立ち寄ってもいいかもしれません。




当ブログでは東北ライド、特に青森スタートの旅が非常に多いです。
単に実家があるから拠点にしやすいという理由がひとつと、もうひとつは自分の性(しょう)です。


知っている場所と知っている場所が線で繋がる感覚が好きで、地続きに世界を広げる楽しさがあるから自転車に乗っている。
だから輪行でまったく知らない土地から始める旅は少なめで、以前訪れた場所の続きを開拓する感覚で出かけることが多かったりします。
東京も越してから何年か経って、関東周辺にもちょくちょく足を伸ばしているので溜まったネタはいずれまた放出していく予定。

さて、そんなホームの青森なワケですが、まだ行っていない場所が両手の指よりはあります。
今回の目当ては白神ライン尻屋崎恐山
正確には白神山地は津軽峠までバスで行ってマザーツリーを見にいったことがあるし、尻屋崎と恐山も車移動で訪問済み。


しかし先程書いた通り、自転車の旅はまったくの別腹。
昔はそれほど写真を撮っていなかったこともあり、目的地にする理由が十分にあります。
2019年のうちにこの3つは必ず再訪したかったので、9月のとある休みに新幹線で帰省しました。


弘前駅の、いつも自転車組み立てる&バラす場所。
この日はミクちゃんコラボの広告が出てました。

最近は到着した日に甥っ子の成長を撮影する任務が存在するので、ツーリングとは別の予備日が必要になります。
1歳と3ヶ月にもなると赤ん坊から子供へと進化を遂げつつあり、遊び相手という名目の戦いが待っていました。
元気に育ってくれて、オジサンは嬉しい限りです(ヽ´ω`)


日は変わって朝。いや夜明け前。

早めに寝落ちしたものだから、翌日午前3時に目が覚めてしまった。
今日はもう弘前を離れて、白神山地を抜けて日本海へと出発する日。

乗りたい電車までまだ大分時間があるな……


よし、ちょっと散歩しよう!
ほんの往復25kmぐらい。

4月に登ろうとしたら季節外れの大雪で惨敗した志賀坊森林公園。
となり町の山まで夜明けライドしてきます。


惨敗の模様はブログではなくRoadQuestの方に上げていました。
前回はそれでも運良く雲の切れ間に遭遇できたけど、早朝に登るのは初めて。
霧がかっているか夜明けらしい景色があるか。
おなじみの場所でも季節、時間を変えると面白い場面に出くわすことがあります。
そんな期待を込めて。

早朝に登って初めて気づいた。「シンプルに熊が怖い!!!!」
となり町の平川市は広大な山を有していて、クマの目撃情報もある場所。

可能性は高くないけどクマの出る山、特に早朝と薄暮時、無闇に出歩いていいことはないというもの。
ふと目撃情報を思い出して身震いしていると、若者グループの乗る車が爆音を立てて越していきました。
…これなら臆病な熊なら出てこないかな。感謝。


短いながら平均12%超の激坂を登った先に待っていた夜明け。
いつも見る志賀坊とは逆の方向から陽が差して新鮮!

やっぱり来てみるもんです。


そして西の空には月暈。

来てみるもんです!


霧の向こうにうっすら浮かぶ岩木山を望み、撤収。
朝ごはん食べて再度出発、長い長い青森限界ツーリングスタートです。

さて、本日走る〈白神ライン〉について。
その名の通り世界遺産の白神山地を抜ける道、というのは一体どういう道でしょう?


白神ライン、またの名前を弘西林道
文字通り弘前から遠く西の日本海へと真っ直ぐ抜けることができる、唯一のルート。
しかし42kmに渡るロングダートにより、北回りの岩木山側を経由するのが通常の道のりになります。


1年のうち閉鎖期間も長く、さらに数百mのアップダウンを伴う3つの峠、「津軽峠」「天狗峠」「一ツ森峠」を越えなければなりません。
そんな白神ラインですが、自転車二輪車問わずオフロード好きには人気のロングダートでもあります。

私もいずれ走ろうと思っていたら、台風被害の影響で長い間通り抜けできない状況が続いていました。



そんな中、2018年秋にようやく全線開通!
今年グラベルバイクの導入に踏み切ったのは実はこれが大きかったかもしれません。

冬からの冬季閉鎖が5月に明けて、今回ようやくチャレンジすることになったのでした。


場所は変わって藤里町・二ツ井駅。
白神山地へは弘前から直接向かうルートではなく、輪行込みで秋田県を経由します。
この先にある県境、釣瓶落峠も気になっていたスポットでした。

本日のルートを大まかに分けると以下の通り。
二ツ井 −(釣瓶落峠)→ 津軽ダム → 白神ライン −(津軽峠/天狗峠/一ツ森峠)→ 深浦

標高差は
600↑ 400↓ 400↑ 400↓ 500↑ 500↓ 400↑ 700↓

えっぐい!(゚A゚;)ゴクリ

まぁ、なんとかなるなる!


ここから山岳を抜ける100km超、コンビニは誇張抜きで一切ありません。

一度通りのコンビニに立ち寄って一日分の補給食を一気に補給!
おにぎり3、あんぱん5、イギリストースト1、水たっぷり。


この日は9月中旬にそぐわない夏日で、朝日ですらジリジリと照りつける温度。

ボトルは当然2本体制です。


平坦な舗装路だとおにぎり1個とあんぱん1袋でも100km走れそうですが、ロングダートとアップダウンがあるのでバッグの容量いっぱいまで買い込みました。

JENAのスローピングフレームでバッグを装備するとボトルの出し入れは正直きついけれけど、何だかんだここが一番便利ですね。


まずは最初の山頂、釣瓶落峠へ!

この峠も観光名所なのですが、紅葉が見頃を迎えるまでは空いている道です。
今回は葉が色づく前に来たかったので丁度いいシーズンでした。



川沿いの田んぼの中を突っ切る快走路。
ふと対岸に目をやると、作業路のような土手が続いている。

草の下に大きめの石がゴロゴロしているけど、38Cタイヤの前では実質舗装路!
水辺が近いからか、トンボの群れに飛び込んだり。
ロード譲りの巡航性能で、日常の生活感をふらっと離れられるのがホントに楽しい…
お花見ライドのときも似たようなことをしたっけ。


釣瓶落へのヒルクライムは琴藤川を遡るライドでもあります。
トンボは飛び交っていても、やはり夏休み感しかない。
土手道を堪能して、あまりゆっくりもしていられないので橋を渡り県道317号へと戻ります。


県道沿いに滝があるらしい。

よし、ちょっとゆっくり見ていきます。


小さい滝だけどこの空間が良かった。
半分神社の境内のように仕切られていて、滝壺がひとつの庭になっています。
こんな場所が続くといつまでも前に進めなくなるけど、気づいてしまったらスルーしないという流儀です。

使った時間は、ペースを上げて取り戻せばいい!


時速25〜30km/hで標高を稼いでいく緩斜面。
どんどん道が狭くなっていく。
舗装が少し荒れ、こじんまりとした田んぼの続く区間。

自転車ツーリングをしていると、誰もが何かしらの専門分野や特殊能力を持っていたりします。
要は同じ景色で各々感じるポイントが違うということで、人と走るときの醍醐味でもあります。
私の場合は実用性がまったく無いスキルなのですが



時速30kmで坂をかっ飛ばしていても




視界に少しでもカエルのシルエットが映ると




即座に発見できるパッシブスキルがあります。



コンニチワ!

トノサマガエルですね。
どっちかというと平地に棲むカエルなので、珍しくて撮影。

溜池に大きいのから小さいのまで雌雄わちゃわちゃ。
それを狙っているアオダイショウも。
ちょうどトノサマの繁殖期だったのかな?


また寄り道をしてしまった……

二ツ井駅に着いたのが7:30頃、ゲート到着が10時前。
日没まで8時間程度。。。
まぁなんとかなるなる!




釣瓶落峠の南側は全面舗装路。

目当てのひとつ、青森側のダートは峠の先ですが、秋田側の雰囲気も白神山地の一端を感じるには十分なスケール感があります。



というか秋田側の眺望が果てしなくいい。


本日最初の山頂、釣瓶トンネル(標高710m)に到着!
写真も沢山撮りつつ、時刻は11時ぐらい。

秋になるとこの緑が赤や黄色に染まるんだそうで、次は紅葉ライドしたいですね。




走ってる最中もうっすら感じていたんですが、峠を挟んで南と北では道路も森も雰囲気が変わります。
秋田杉が姿を消してブナ林に 。
道幅も全体に狭く、舗装されているのも下り始めの5kmほど。

渓流との距離は北側の方が近かったですね。


グラベルバイクの本領はここから!

太いタイヤでえっちら登った分は下りで回収、できたらいいな。
しかし津軽ダムまで降りてからまたしばらく舗装区間があるので、タイヤの空気は抜かないままダウンヒル。
700Cも30ミリ以上になると空気の充填がかなり大変なので、こまめな空気圧調整ができるシステムを導入したいなと思っています。


この辺りは地域のイメージにそぐわず工事や開発が多いエリアで、数年前にダムが完成するまでは工事車両も多かったそう。

現在も採石場か何かの大型車両が激しく往来するので、適宜譲ったり抜けたりする必要があります。
平日だから一層多かったのかも。

砂利道をときに減速、ときに加速してダカダカダカダカ下っていったところ、異音発生。


ボルト脱落了解!
トルクが甘かったのと、硬いタイヤで振動を与え続けたのが原因。

「あっ…」

いま一度締めなおそうとしたらうっかり手が滑ってボルトを飛ばしてしまいました。
路面は目が粗くて深い砂利。
一瞬で視界の外のどこかに潜り込んでしまい、1分ほど探しても見つからない((((;゚Д゚))))


ボトル台座のボルトが余ってたからまあヨシ!
本当はM5ボルトって軽ーく締めれば十分なはずだけど、路面や積載物によってはマージン設けてトルクをかけるか緩み防止剤を使うかした方が良さそうです。


荒れた路面を抜けて見えてきたのは津軽ダム
なかなか長い前半戦でしたが、稼いだ標高を思えばまだまだ序盤。

またダムを離れると電波状況が悪くなるので、深浦の宿に電話しとくか…。
「あ、予約してた者です。これから白神ラインを抜けて深浦に向かうので遅くなるかもしれないです…」
津軽弁ネイティブの女将さんが応対してくれて、ついでに好きな食べ物を聞かれたので魚!!と答えました。

深浦の魚介料理、楽しみだなぁ…

たどり着けるかなぁ…


アクアグリーンビレッジANMON。
"暗門の滝"の遊歩道入り口を兼ねている物産館&レストラン&キャンプ場。
ロングダート手前の最後の補給地点。
売店にパンやおにぎりの類はなく、やはりコンビニでの買い溜めは正解でした。

自販機のアクエリだけ補給して再出発!


白神ライン西目屋ゲート!
ここから先を通れるのも5月下旬〜11月上旬の短い期間です。
自転車で進むのは初めて。
(閉鎖・開通情報はビジターセンターのサイトが確認しやすいです)

時刻はといえぱ13時過ぎ。
ノンストップなら日没前にダートを抜けられるかもしれないけれど、これは写真撮ったりトラブルがあったりしたら微妙なライン。。。



悩みすぎても時間が勿体ない、行っちゃいましょう!



序盤のヒルクライム。
斜度によって舗装がされている区間もあり砂利道とアスファルトが交互に繋がります。
砂利は概ね目が細かく、ロードバイクでもなんとか走れそうなレベル。
津軽峠までは登山客向けのバスが通っていることもあり、釣瓶落と並び紅葉シーズンは賑わうのだとか。


藪とカーブの続く悪路はときに一般の観光客が迷いこむことがあり、近道として白神ラインを通ったレンタカーが回収沙汰になるのも珍しくないらしいです。

そういう意味で、特に観光客の多い秋は道や獣より車両に気をつけるべきかも。



14:12 津軽峠(標高650m)クリア!

ここから先はバスも通ってないのでほんとに知らない道です。
ここまでの道も、自転車で走るとちょっとした斜度の変化や360°の視界で情報量がとにかく多い。

自転車を停めて散策すれば南西から見る珍しい岩木山を展望台から見ることも出来るので、この峠だけを目的地にしてダム側に引き返すライドも十分アリです。

2011.10 撮影

そして津軽峠は白神のブナ林を代表する巨木「マザーツリー」への散策路の入口……でした。
いえ、マザーツリーも散策路もまだ存在しますが、2018年の台風21号により折れてしまい、残念ながら以前ほどの巨木ではなくなってしまったのです。

2011.10 撮影

数年前に撮影していたマザーツリー、樹齢は推定400年。


現在は上から2/3程の幹が失われてしまいました。
通常300年で寿命を迎えるブナとしては歴史の古い樹であることには変わりなく、傷口も保護されて回復しているところです。

今回は先があるので訪問を見送りましたが、また余裕のあるときに顔を見に行きたいですね。


いざ未開拓エリアへ突入!
雪の重みで歪んだガードレール、鬱蒼とした森に不釣り合いな青看板、崖から見下ろす森。


日が差さない場所だと、ときどき砂利の少ない締まった土だったり。
やはり前半区間は比較的ラクな路面が多いです。
トレイルライドをする人からすればかなり易しい道でしょうか。


看板に書かれている右分岐は赤石渓流線。
西ではなく北へ抜ける分岐ルートで、標高的には海まで下り基調のルートのようです。

ライトな白神ライン越えをするなら
西目屋→津軽峠→赤石線→鰺ヶ沢
というルートも十分楽しめそう。
ちなみに赤石渓流線は2019年、実に4年半ぶりに開通したルートです。


もちろん今回は西を目指します、右折せず直進!

そろそろ人工物も少なくなってきて、突然現れた赤石橋の異物感がすごい。



どんどん希薄になっていく人間の気配。
人が管理しているのは荒れた道路とその沿線のみ。

観光客とすれ違う頻度も、少し落ち着いてきました。


森の深さとは裏腹に、後半に差し掛かると眺望に優れた場所がポツリポツリと現れます。
ここから見える南側の山々は、つまり白神山地の核心地域。

山頂へと続く登山道を除けば、ヒトがほとんど直接影響を与えていない原生林。


へたをすると数百年。もしくはそれ以上の単位で。
ヒトが一歩も踏み入れていない場所があの中にあるかもしれない。

そう思うと、無性にテンションが上がりました。


路面状況はと言えば徐々に荒れ気味に。
流石にエアを多めに抜かないとグリップが不安定になってきました。
白神ラインでは津軽峠から天狗峠までの上り区間が標高的に一番ハード。

夕暮れ時はクマも活性化するし残り時間が気になってくる頃合い。


…………

サル、かな。
サルですねきっと ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、



16:21 天狗峠(760m)とうちゃこ!
本日最高地点だけあって眺めも最高!

この上り区間で、ボトルの残量が心許なくなってきました。

650mlの小型ボトル(メイン)をダウンチューブに取り付け、680mlの保冷ボトル(サブ)はフレームバッグに干渉するので適宜中身を小型ボトルに移し替えるという運用でした。
メインのボトルの残量はコップ半分ほど、そしてサブのボトルは空に。

最後の上りでは保たないかもしれない、水不足でパフォーマンスが落ちるのは死活問題。


という訳で、念のため予備ボトルに沢の水を補給。
浄水キットなしの生水は飲まないに越したことはないけど、故障で立ち往生しないとも限らないので。
9月とはいえ夏日だったし、ナルゲンボトルを積むぐらいが丁度良かったかもですね。


谷間に設置されたトイレは閉鎖中でした。
どっちにしろ水道は設置されていないから水は補給できないけれど、、

天狗峠からのダウンヒルはそこそこに荒れていました。
今回JENAにドロッパーポストを装備していて、レバーひとつでサドルを上げ下げできるので重心移動や抜重に大いに活躍。

とはいえ安いモデルの製品、ドロッパーの機能は支障なくともいかんせん重い!
500g以上の重量増はアップダウンやコントロール性に影響するし、ここは改善したいポイントでした。



追良瀬川を越えると最後の登坂が待っています。

おいらせというと渓流で有名な奥入瀬川が連想されますが、地理的には全然離れた場所。
語源に関係があるのか、ちょっと気になります。

しかしさっきから全然登れない、流石に脚が疲れたか……

こころなしかタイヤの転がりが悪いし、段差のショックが強くなった気がするし、タイヤの転がりが悪いし………


「パンク───!!!!」

ここに来てやっちゃいました、天狗峠で空気を抜きすぎましたね。
荷物も積んでいたし、クリンチャーとしてはギリギリを攻めすぎた模様。

さっきから動物の気配も増えてる感じがあったので、内心めちゃくちゃ焦っています。
10分ちょっとで速攻修理して復帰!

ちなみに修理中にバンが一台登っていきましたが、そのバンが白神ラインで最後に会った車でした。



18:11 なんとか日没前に一ツ森峠(690m)に到着!



無事日が出ているうちに全ての峠を越えました。

空が真っ暗じゃないので誰がなんと言おうとセーフです。

青森の9月中旬の日の入り時刻を過ぎていようと地平線が明るいのでセーフ。
ときどき草むらで生き物が逃げていく音がしますが、熊鈴を鳴らしているので大丈夫です。


18:35 白神ライン岩崎ゲート突破!

深浦側の一部区間は舗装されていて安全に下れました。
いや〜〜〜〜長かった。゚(゚^∀^゚)゚。
写真や動画を撮る時間を抑えればもう少し早く来れた気もしますが、日没前に無事越えられてよかったです。

さて、白神ラインを抜けても海まではしばらくかかります。
予約していた民宿までは残り9kmほど。
時間的にもそろそろ本気で心配されかねないから電話したいところだけど、電波がまだ無い…!
auだと、結局海に出るまで電波が回復しないことは後から分かりました。

下りの舗装路に戻ったにも関わらず上がらないスピード。
このとき自覚できるレベルで眠さがこみ上げてきたので、徐行に近い速度でゆっくり下っていました。
夜明け前に志賀坊ヒルクライムをしていたのがここで響いてきた。。。

ガードレールの隙間から沢に落ちたらたまったもんじゃないですし'`,、('∀`) '`,、
交差点はおろか、今さら白神ラインから下ってくる車もこれから白神ラインに突入する車もいないので事故の危険が少ないのは幸か不幸か。

……あれ?沢の下流がほんのり明るい。
移動してる。車のライトだ。
軽トラック1台が、これから山に入るはずがない。
いや、もしかしてコレは、、、!

「予約してたお客さんですか?民宿汐ヶ島です〜」

マジか!お迎えに来て貰ってしまった。
19時頃になるかもとは伝えていたけれど、何かあったら大変だものね…
支度も終わってたしいいよいいよ!と気さくなお父さんが笑顔で迎えてくれました。


星が綺麗だな〜!!!!!(放心)

張っていた気がいっきに解けてドッと疲労が湧いてきました。
自転車を押さえるため自分も荷台に乗って闇夜のドライブ。
人生の後にも先にもない体験、になることを願うばかりです。



汐ヶ島の人たちにはその後もいたれりつくせり、とっても良くしてもらって感謝しか無い。
本当にありがとうございました!

風呂にも入って晩ごはんじゃい!




……は?


これ、一人前ってマジですか?




魚好きと伝えていたので、容赦なく魚介山盛りのフルコースがきました。゚(゚´ω`゚)゚。ピー
確かに格別安いお宿を選んだ訳ではないけれど、それでも税込8100円ですよ。
二食付きプランだから明日も覚悟が必要だ……

ていうか美味い!!


食べてる間にも追加のおかずが来て笑ってしまった。
空きっ腹がパンパンになるくらい深浦の食を詰め込んで、食堂を後に。

疲労と眠気はとっくに限界を越えていて、その夜は速攻で布団に突っ伏しました。

明日は輪行で青森の対極、下北半島へと向かいます。

続く


HERO8、ハウジング無しで使えるのがじつに羨ましい。

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